30代で始めるマイホーム計画。メリットや後悔しないための予算とエリアの考え方

30代で始めるマイホーム計画。メリットや後悔しないための予算とエリアの考え方

本稿の概要
⏵仕事や家庭が安定し始め、定年前にローン完済を目指しやすいのが30代の強み。子どもの成長や将来の暮らしを見据えた住まいづくりがしやすい時期。
⏵後悔しないためには資金計画と優先順位が重要。「借りられる額」ではなく「無理なく返せる月額」を基準に予算を設定することが大切。
⏵人気エリアだけでなく第二希望まで広げることで、無理のない選択肢が見えてくる。迷いや不安がある場合は、FP相談を活用することで安心して一歩を踏み出せる。


「家を買うベストなタイミング」とは、いつなのでしょうか。

国土交通省が行う「令和5年度住宅市場動向調査」によると、「マイホームの購入時期は30代が最も多い」という結果が出ています。

人生の転機が多いこの時期に、「家を持つ」という選択を考える方が増えているようです。

一方で、2025年7月には住宅の平均価格が1億75万円に達し、前年同月比で28.4%も上昇。

「自分も30代だけど、本当に家が買えるのかな?」と不安を感じる方も少なくありません。

買うなら今なのか、まだ早いのか…そんな迷いを持つ方に向けて、この記事では30代で無理なくマイホームを購入するための考え方と計画の進め方を紹介します。

住宅ローンを組んでも返済が重荷にならない資金計画を立てたい方は、住まいと暮らしのコンシェルジュによる「ファイナンシャルプランナー(FP)相談会」への参加も、検討してみてください。

30代までに家を買うメリット

30代は、仕事や家庭が少しずつ安定し、これからの暮らしを具体的に描けるようになる時期です。そのため30代に入り「そろそろマイホームを…」と考える方も、多くいます。

まずは、30代で家を買うメリットを見てみましょう。

リタイア前にローンを完済できる安心感



30代前半で家を購入した場合、35年ローンを組んでも定年前に完済できる見通しが立ちます。

また、40代・50代で購入するよりもローン期間を長く設定できることや、20代よりも収入が増えていることから、余裕ある資金計画が立てやすいのも30代で家を買うことの強みです。

子どもの成長に合わせた住まいづくりができる



賃貸住宅では大きなリフォームは難しいもの。一方で持ち家なら、間取りを変えたり収納を増やしたりと暮らしに合わせて家を育てることができます。

30代はまだお子さんが小さい時期。このタイミングで家を買うことで、この先の成長や家族の変化を見据えた家づくりが叶うでしょう。

30代までに家を買う際のポイント

30代は「家を買いたい気持ち」と「まだ不安」の間で揺れる時期でもあります。

不安をなるべく減らし、安心して家を買うためには、無理のない資金計画と家族に合った家づくりの優先順位を決めることが大切です。

ここでは、30代で家を購入するときに意識しておきたい4つのポイントをご紹介します。

「借りられる金額」ではなく「毎月の返済額」で予算を決める


住宅ローンは「借りられる金額」ではなく、「無理なく返せる金額」で考えるのが基本です。

年収や勤務先によって借入上限は異なりますが、目安として「手取り月収」の25%以内、できれば20%前後で返済をおさえると、今後の生活の負担を軽減しやすくなります。

将来の教育費や老後資金など、これから先にかかるお金も踏まえて計画を立てましょう。

▼頭金はいくらくらいあったほうが良い?


頭金は多ければ多いほど良い…というわけではありません。

理想は物件価格の2割前後と言われますが、貯蓄がギリギリの場合は無理をせず、全額ローンで支払い、繰上げ返済することも視野に入れたほうが良いかもしれません。

手持ちのお金がなくなると今後の生活が圧迫されてしまい、心にもゆとりがなくなってしまいます。

資金計画に不安がある場合は、早めにファイナンシャルプランナーへ相談しておくと安心です。将来の支出やライフイベントを踏まえたアドバイスをもらうことで、一歩を踏み出しやすくなります。


予算と実現できる家のバランスを考慮する

家を建てる、あるいは購入するときは理想と現実のバランスを見極めることも大切です。

家の広さや立地、デザインなど、すべてを理想どおりに叶えようとすると、予算を超えてしまうこともあります。

まずは「ゆずれない条件」と「妥協できる部分」を整理してみましょう。

優先順位を明確にしておくと、迷ったときに判断がしやすくなります。

将来の住み替え・リフォームも視野に入れよう


最初の家に永住しようと考えると、つい慎重になりすぎてしまうことも。しかしライフステージが変われば、家の形も変わっていくものです。

30代の今は、「今の暮らしに合った家」を選び、将来はリフォームや住み替えで調整していく考え方もあります。

家を手放したときの資産価値やリフォームのしやすさなども考慮して、家を買うことが大切です。

エリアは「第二希望」まで考える


人気エリアは価格が高く、理想の条件が揃わないこともあります。

そんなときは、通勤・通学の利便性や環境が近い第二希望エリアも視野に入れてみましょう。

たとえば住宅購入の人気エリアである田園都市線沿線でも、範囲を数駅広げるだけで価格が大きく違う場合があります。

暮らしやすさと無理のない予算のバランスを取りながら、幅広く検討してみてください。

マイホームを検討する際の流れを押さえておこう

家を買おうと思っても、最初は何から始めればいいか迷うことも多いもの。しかし順序を追って整理していけば、「自分たちにとってやるべきこと」が見えてきます。

ここでは、30代でマイホームを検討するときのざっくりとした流れを、見ていきましょう。

まずはエリアを検討しよう


家づくりを考えるとき、最初に決めたいのが「どこで暮らすか」というエリア選びです。

交通アクセスはもちろん、街の雰囲気や子育てがしやすい環境かどうか、住宅の価格帯なども視野に入れましょう。

たとえば、30代の子育て世帯に人気の高い田園都市線エリアも、街によって特徴や住宅価格が大きく変化します。
エリア街の特徴 価格帯(目安)
※★★★★★を最大とする
三軒茶屋・桜新町都心に近く、カフェやショップが多いおしゃれな街並み。 ★★★★★
二子玉川・用賀自然と商業施設が共存する落ち着いたエリア。子育て環境も良好。 ★★★★★
溝の口・鷺沼アクセスと利便性のバランスが良く、ファミリー層に人気。★★★★〜★★★★★
たまプラーザ・あざみ野教育環境が整い、郊外の落ち着いた雰囲気が魅力。★★★★
青葉台・南町田商業施設が多く、自然も豊か。費用と暮らしの利便性を両立できる。★★★

ある程度のエリアを決めたら戸建て・マンションを検討しよう


エリアの候補が絞れたら、戸建てにするかマンションにするかを考えましょう。それぞれに特徴があり、暮らし方やライフプランによって向き不向きが異なります。

マンションと戸建て、それぞれの魅力については、以下の記事で比較しています。気になる方は、併せてチェックしてみてください。

▼戸建ての場合


戸建て住宅は、自由度の高さが魅力です。ただし、エリアによって土地の価格が大きく異なるため、それに伴い建物の形状も変わります。
◆【たとえば】田園都市線エリアの場合
桜新町や二子玉川などの都心寄りエリアは、3階建てが多め。一方、たまプラーザや南町田などの神奈川寄りの地域に目を向けると、庭付きのゆとりある2階建てが中心です。

人気エリアでは土地価格が高くなりがちなので、少しエリアを広げて検討するのも一つの方法です。

▼マンションの場合


マンションは、セキュリティ面の安心感や共用施設が充実している点が魅力です。また駅近の物件が多いことから、資産価値が下がりにくいという特徴もあります。

ただし新築マンションは特に都心に近くなるほど費用相場は同じ広さの戸建てと比べると、やや高め。その分、戸建てにはない暮らしの利便性や将来的な価値なども豊かなため、「予算が厳しいけどマンションを選びたい」という方は、中古マンションも視野にいれるのもひとつの手です。

田園都市線エリアでも人気の高い「ドレッセシリーズ」は、駅近 × デザイン × 快適性を追求したマンションで、上質な共用空間や最新の設備など、日々の暮らしを豊かにする工夫が随所に散りばめられています。

中古も流通しているため、心地よく暮らせるマンションを探す方におすすめです。


中古マンションの購入時のポイントは、以下の記事を参考にしてください。

毎月の支払可能額とエリアの相場を比較


エリアや住まいのタイプが見えてきたら、次は「現実的に購入できるか」を考えてみましょう。

毎月の支払い可能額から逆算し、購入金額の予算を立てます。さらに、算出した予算額が希望エリアの家の相場と大きな差はないか、判断しましょう。

また、次のような条件を含めた場合、想定した予算におさまるかどうかも考慮しておくと安心です。
  • 家の広さ・間取り(部屋数や収納)
  • 駐車場の有無(1台 or 2台)
  • 庭やバルコニーなどの外空間
  • 譲れない設備(床暖房・浴室乾燥機など)

金額が予算以上になりそうな場合は、エリアを少し広げる、家の規模を見直すなどの調整も取り入れてみましょう。

まとめ:今の暮らしと、これからの安心のために

家を買うタイミングはいつが良いのか。大きな買い物であることから、不安ばかりが膨れ、なかなか一歩を踏み出せない方も多いと思います。

しかし30代は家を買うのにぴったりの時期です。今だからこそ無理のない資金計画と、家族の成長や変化に合わせたエリア選び・間取りなどが選択できるタイミングと言えます。

今回の記事内で紹介した内容が、家を買うことへ一歩踏み出すきっかけとなれば幸いです。

ライフスタイルの今後の変化や、費用面に不安がある方は、FP相談を活用するのがおすすめです。

東急株式会社では、「住まいと暮らしのコンシェルジュ」というサービスをご用意しており、提携するファイナンシャルプランナーによる資金計画のシミュレーションを実施しています。

「買いたい気持ちはあるけれど、まだ不安がある」そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。

お金のことや家のことなど、わからないことが多くても安心して家を買えるよう、資金プランのサポートをていねいに行います。