居住中の物件は売れないって本当?メリット・デメリット、売却のコツを解説

居住中の物件は売れないって本当?メリット・デメリット、売却のコツを解説

居住中の物件は、空室の物件に比べて売れにくいと言われていますが、売れないわけではありません。

「今のマンションに住みながら買い手を探したい」という場合は、メリット・デメリットを把握したうえで、スムーズに売るための工夫をしていきましょう。

本稿では、居住中の物件が売れにくい理由を解説するとともに、知っておきたいコツや対策方法について紹介します。

居住中の物件は売れない?4つのデメリット

居住中のマンション売却と空室のマンション売却を比較した際、実は売れている物件数としては同等であり、さらに、売却価格に差があるわけでもありません。

しかし、居住中の物件は空室物件に比べると不利な点が多く、売れにくいと言われているのは事実です。

居住中の物件を売るときは、以下のようなデメリットがあることを理解しておきましょう。

内覧の対応が必要



居住中の物件を内覧してもらうためには、

  • 内覧者(購入希望者)
  • 不動産会社
  • 売主


という3者の予定を調整する必要があります。

空室状態の物件の場合、売主は不動産会社に鍵を渡しておくだけで、内覧に立ち会う必要はありません。

しかし、居住中の物件の内覧には、原則として売主が立ち会うことになっています。セキュリティの面からも、不動産会社に鍵を渡してしまうのは避けたほうが良いでしょう。


自分たちの生活を維持しながら内覧者の対応を行うのは、思った以上に大変です。

購入希望者から「平日の昼間に内覧したい」という申し出があった場合は、内覧に合わせてスケジュールを変更したり、仕事を休むなどの必要もでてくるかもしれません。

部屋が狭く見える



居住中の物件を売る場合、家具や電気製品、日用品などが配置された状態で、家を見てもらうことになります。

そのため、空室状態の物件と比較すると、どうしても部屋が狭く見えてしまい、同じ床面積であっても「あっちの物件のほうが広そう」という印象を持たれてしまうのです。

部屋に生活感がでる



実際に人が住んでいる家には、生活感がでるものです。

部屋が散らかっていたり、ホコリが溜まっていたりすると、物件の印象を下げてしまう可能性もあるでしょう。

マンションの売り出し期間中は、いつ内覧者が来ても良いように、部屋をきれいな状態にしておく必要があります。

内覧者が遠慮してしまう



家を購入する人は、いろいろな物件を見ながら比較したいと考えているため、必ずしも内覧=購入につながるとは限りません。

気になる物件が居住中だった場合、なかには「買わないかもしれないのに、わざわざ予定を空けてもらうのは申し訳ない」と考える人もいるため、空室物件に比べると、内覧希望者の人数は減る可能性が高いです。

居住中の物件を売る2つのメリット

居住中の物件は、空室物件と比べるとデメリットも多く、掃除や内覧のスケジュール調整など手間がかかることもあります。

しかし、物件に住みながら売ることで以下のようなメリットも得られるため、どちらを選ぶかはじっくりと検討して決めましょう。

新たな物件の購入資金ができる



居住中の物件を売る最大のメリットは、新たな物件の購入資金を確保したうえで、住み替えができるという点です。

所有する物件と新たに購入する物件の住宅ローンが重複するリスクも避けることができるため、金銭的な負担を最小限に抑えることができるでしょう。

内覧時に物件の良さを直接伝えられる



空室状態の物件の内覧は、原則として不動産会社が行うため、売主が立ち会うことはありません。

しかし、居住中であれば売主が直接内覧対応できるため、買主の反応を見ながら物件の良さを伝えられるというメリットがあります。

実際に生活してみなければ分からない魅力を伝えることができ、小さな質問にも直接答えられるため、より内覧者の印象に残りやすくなるでしょう。

また、買主と売主が直接コミュニケーションをとることで、お互いに安心感が生まれるため、成約後のトラブルが起こりにくいとも言われています。

居住中の物件をスムーズに売るコツ

居住中の物件をスムーズに売却するには、以下のポイントを押さえておきましょう。

内覧の予定は優先して入れる



居住中の物件をできるだけ早く売りたい場合、内覧の予定は可能な限り優先して入れるようにしてください。

予定が合わない間に、購入希望者がほかの物件に決めてしまう可能性も考えられます。

一般的に、物件の売却は、5~10件ほどの内覧対応をしてようやく成約すると言われています。

そのため、週末の予定は空けておく、平日の昼間は誰かが家にいるようにするなど、内覧数を増やすための工夫が必要です。

部屋はきれいに見栄え良く整える



居住中物件をスムーズに売るには、内覧時の印象が何よりも大切です。

きれいに掃除をしておくのはもちろん、水回りも念入りに磨いて、見栄えが良くなるように整えておきましょう。

ホームクリーニングを入れるのも有効な方法です。

また、部屋の臭いは意外と気になるポイントです。

ペットを飼育していたり、タバコを吸う人がいる場合は、内覧前に窓を開けて換気をするなどの臭い対策を徹底しましょう。

不動産買取業者に依頼する



居住中の物件を売るためには内覧対応が必要ですが、「住んでいる家を見られたくない」「内覧のために予定を空けられない」という方もいるでしょう。

そのような場合は、不動産買取という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

不動産買取とは、物件の購入を希望する第三者ではなく、不動産会社に直接買い取ってもらうという売却方法です。

買い手を探す必要はないため、内覧の対応も不要です。

即時買取の場合、早ければ5日〜1週間程度で契約が成立するため、すぐに資金が欲しいという方にもおすすめです。

ただし、不動産買取を行う不動産会社は仲介に比べて数が少なく、探すのが大変というデメリットもあります。

不動産会社によって売却価格が変わるため、見つけたからといってすぐに依頼するのではなく、実績や評判などを確認したうえで慎重に選ぶことが大切です。


東急株式会社の無料相談窓口「住まいと暮らしのコンシェルジュサービス」では、中立の立場でお客様の要望に合った不動産会社を紹介しています。

東急グループだけでなく200社以上の提携先から、不動産仲介会社はもちろん、不動産買取業者も紹介可能です。

不動産会社とのやり取りやお断りの連絡などもコンシェルジュが代行できるため、「居住中の物件を今すぐ売りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。



居住中の物件の売却はコンシェルジュに相談しよう

居住中の物件をスムーズに売るには、内覧のスケジュール調整や、部屋の清掃、ホームクリーニングなど、事前の準備が重要です。

居住中だと売れにくいのは事実ですが、住みながら売るメリットは大きいため、売れないと言われる理由を把握したうえで、しっかりと対策をしていきましょう。

売却活動の第一歩は、信頼できる不動産会社を見つけることから始まります。


東急株式会社の「住まいと暮らしのコンシェルジュサービス」は、有資格で経験豊富なコンシェルジュが、お客様の売却活動を中立の立場でサポートさせていただきます。




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