見積書やプランを比較するのは難しい

同じ要望を伝えているのに、内容が違う!?

リフォームや注文住宅計画のご相談の際、ご紹介した提携会社から提案と見積りを受け取られると、「同じ事を伝えているのに、こんなに違うんですね！」とお客様が驚かれることがございます。

設備や壁紙等が新しいものになればいいから安価に抑えたい、というご希望の場合は、あまり違いが生じないかもしれませんが、「こういうキッチンにしたい」「限られたスペースで収納を増やしたい」「予算内で、改善したいところがどこまでできるか？」「快適に過ごせる住まいにしたい」というようなご計画となりますと、お客様のご要望と工事場所の状況を把握した上で、提携会社担当者の見解や提案要素が加わって参ります。

ご予算も考慮しながら「お客様のお考えなら、ここを優先する方がよいのでは」「この部分は単独で工事できるので、将来的なご計画にできる」「こうしておくと将来も暮らしやすい」等、思案した上での提案ですから、同じ要望を伝えたとは言え、異なる案が提示されるのも頷けます。

キッチンや浴室の工事と併せて床のフローリング材を張り替えたい、という相談事例でご説明します。ご自宅購入時に内装の色あいが選べず「好きな色ではないな」と思いながら過ごしてこられ、リフォームするこの機会に好みの色合いにしたい！というご希望でした。ご紹介した提携リフォーム会社からプランと見積書を受け取られると、A社は「張替え」の提案、B社は現在のフローリング材の上に新しい床材を張る「重ね張り」と、提案が分かれました。「重ね張り」を提案する理由はコスト減や工期短縮などがあります。B社はご予算超過傾向を考慮の上の提案で、「重ね張り」とすることでほぼ予算に近い金額で実現できそうです。床材を張り重ねる場合に問題となるドアや収納扉との干渉についても、対応策の説明があり、懸念事項はありませんでした。しかし、お客様の結論は「うーん、コスト減は嬉しいけれど、古いものに蓋をするようでしっくりこなくて・・」と「張替え」を選択されました。感覚的なものも人それぞれですね。

工事内容の違いは、もちろん費用の差に繋がります。見積書の合計金額を見ると予算内に収まっているようでも、お考えを満たすものなのかどうか、内容に納得できるのか、説明を聞いてみないとわからないものです。

違うのは内容だけではない？？

複数の会社に相談すると、どの会社に依頼するかを決定する段階が必ず訪れます。違いがあるのは見積内容だけではない事も、お客様の悩みの種となるようです。見積書などの書式や積算方法が会社により異なる為、「どう比較すればいいかわからない」というご相談をお受けすることも多いのです。

注文住宅を建てるご計画のお客様が、提携ハウスメーカーから概算費用が記載された「資金計画表」を受け取られました。比較しようと見比べてみると、A社では設計料やガス工事が計上されているのに、B社はそれらの項目が見当たらず、別費用がかかるのか心配になったご様子です。B社に確認すると「本体工事費に入っております」という回答でした。書式が違う「資金計画表」をご一緒に見比べながら、「同じ書式であれば解りやすいのに・・」とお客様と顔を見合わせることもしばしばです。

提案内容も、どこの会社がいいのか？も、比較して選択するのは容易ではありませんが、ご計画の最初の一歩をコンシェルジュがお手伝い致します。