リビングは広い方がいい?

リビングは広い方がいい?

希望の間取りであなたが優先することは何ですか?

住まいの間取りの検討段階で、「広いリビングが欲しい」という話は高い確率で挙がります。
また、キッチンの仕様や洋室の収納量といったニーズに比べ、リビングの広さの優先順位を高く設定される方が多いのも事実です。

「リビングが広い=良い」というお考え、ありませんか?
もちろん、広いリビングを否定するつもりはないのですが、一概にそうとは言えないのではないか、と私は思っています。

現在、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)が繋がった間取りが一般的になりました。
その中で15畳程度リビングダイニング空間があると、ダイニングテーブル・ソファを無理なく置くことができると言われています。
ダイニングの横にリビング空間が繋がり、一体として広いことが望ましいという風潮があるように思えます。
しかしながら、最近の生活スタイルは多様化していますし、他のパターンも考えてみてはいかがでしょうか。

ダイニングとリビングを分けてみる

私の生活スタイルは「ダイニングテーブルで食事をし、そのままダイニングテーブルに座って団欒」がベースです。
リビング空間にソファやテレビはあるものの、誰も使わないという何とも勿体ない状態。

数年前に家を建て替えましたが、そのスタイルに合せてダイニングとリビングを切り離しました。
2階建ての戸建てで1階にキッチン+ダイニング、2階にリビング空間です。
リビングと言っても我が家では先述の通りでは使われない空間になってしまいます。

そこで最近取り入れる方も増えてきた「2階のホールを広く取る」ことでリビング空間としました。
これは、個室のみのフロアはどうしても共有空間が少なく家族の交流が持ちにくいことも改善してくれます。2階のホールは必ず通る空間のためコミュニケーションを増やしてくれる効果にも繋がります。

今は「食事はダイニング、そのままダイニングでのんびりテレビを見る」という日もあれば、
「食後は2階のリビング空間に移動して、コーヒー片手に映画を観る」など、毎日の生活スタイルに変化がうまれました。
もちろんご家族によって向き不向きはあると思いますが、こんな生活スタイルも候補のひとつにいかがですか?