防蟻施工で知った事①

防蟻施工で知った事①

自宅の防蟻保証期限が迫ってきたので、建物を建築した工務店のアフター担当者へ見積を依頼した時のお話をしたいと思います。

まずは床下点検

木造住宅の場合、防蟻工事を行う前に現状の確認で床下空間に潜り調査を行います。
早速、アフター担当者と防蟻施工担当者のお二人で来訪され、床下に潜り現況の確認が始まったのですが、しばらくすると、床下に潜っている方が一部通れない箇所があると上がってこられ工具を持って再度床下へ・・・。
築20年程度経つ木造住宅の場合、最下階の間仕切壁の下には基礎が通っているのが一般的です。キッチンや洗面化粧台などの給排水管が床下を通っている場合のメンテナンス、今回のように防蟻工事を行う場合のために、基礎の一部に「人通孔(口)」という人が通れるようにするための約50㎝程度の幅の開口部を設けています。今回、その人通孔があるにも関わらず、一部通れない箇所があったというのです。

床下点検が終了した時点でどこが通れなかったのか伺うと、担当者曰く、人通孔の前にキッチンの配水管が通っていて通れず、また、回り込めるルートも無いため、配水管を支える金具を外せば何とか通れるスペースが出来たので、そこを通って床下全域の点検を終えたとのこと。その後、自身でも懐中電灯で照らし配水管が塞いでいる状態を確認しました。

住宅診断は必要?

そこで疑問が一つ、目的をもった開口部があるのに何故塞ぐようなことになっているのだろうか?
担当者がお帰りになった後、購入時に頂いた建物図面等をチェックしたところ、図面に記された排水経路と現況の排水経路が違う事が判明しました。
見積書を頂くと同時に写真も見せてくださいと伝えたところ、写真は1枚で配水管が開口部を塞いでいるものだけで他は無いと言い切られてしまいました。

「図面と違う排水経路」「点検のための開口部を塞ぐような施工」は工務店が知らない訳はありません。購入者へ伝え忘れていたとしても、今回現況を把握した上で説明もなく不信感が募ってしまい、今回の防蟻施工をお断りしました。

完成した建売住宅を購入する場合、図面を見ながら床下までチェックする個人の方は、まずいらっしゃらないと思いますが、気になるようでしたらホームインスペクション(住宅診断)をしている会社に調査を依頼されるのも良いかもしれません。コンシェルジュではホームインスペクションを実施している提携会社をご紹介いたしますので、ぜひご相談ください。

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