都心の新築マンション価格は上がり続けています。
これからマンションを購入しようと計画中の方の中には、「新築は予算的に厳しい…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今、注目されているのが「中古マンションを購入してリフォームする」という選択肢です。中古マンション+リフォームであれば、立地やデザインの自由度を確保しながら、予算内で理想の住まいに近づけられる可能性があります。
この記事では、中古マンション+リフォームのメリット・デメリットや費用相場、物件選びのポイントまでわかりやすく解説します。
| 本稿の概要 |
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| ⏵新築マンション価格の上昇を背景に、中古マンションを購入してリフォームするという選択肢が注目されている。 ⏵立地・価格・間取りの自由度などメリットがある一方、費用面や構造上の制約への理解も必要。 ⏵リフォーム費用の相場や補助金制度を踏まえ、予算感をあらかじめ把握しておくことが安心につながる。 |
「中古マンションを購入してリフォーム」という選択肢

新築マンションの平均価格は、ここ数年で大きく上昇しています。
国土交通省のデータによると、首都圏の新築マンションの平均価格は令和元年時点で5,980万円でしたが、令和6年には7,820万円まで上昇しました。6年間で約2,000万円もの値上がりです。
参考元:国土交通省|令和7年度住宅経済関連データ
「新築マンションにはとても手が届かない…」と感じる方が増えるなか、選択肢として注目されているのが、中古マンションを購入してリフォームする方法です。
予算内でエリアや広さの希望をかなえやすくなる点が、人気を集めている理由のひとつと言えるでしょう。
中古マンションをリフォームすることのメリット

中古マンションを購入してリフォームする方法には、新築にはないいくつかのメリットがあります。
ここでは、その内容を見ていきましょう。
土地費用が高額なエリアも選択肢に含められる
中古マンションは一般的には新築マンションよりも安い価格で購入できるため、土地価格の高いエリアも選択肢に入れやすくなります。たとえば新築なら7,000万円クラスになるエリアで、「立地はいいけれど予算オーバー」…という場合。同じエリアの中古マンションであれば5,000万円で購入できることがあります。
そこに1,000万円のリフォーム費用をかけても合計6,000万円で収まり、立地とデザインを両立した住まいを手に入れられる可能性があります。
駅近物件が多い
近年は新築マンションが駅周辺に建つことは少なくなっています。駅前エリアはすでに建てられたマンション(中古マンション)があり、新しいマンションを建てられるだけの土地が残されておらず、新築マンションは駅から少し離れたエリアに建つケースが増えているためです。通勤・通学の利便性から駅に近い物件を探す場合も、中古マンションのほうが候補を見つけやすいと言えるでしょう。
暮らしに合った間取りを実現できる
リフォームを前提に選ぶことで、間取りを一から見直せる点も中古マンションならではのメリットです。家族構成やライフスタイルに合わせて部屋の数や配置を変えられるほか、将来を見据えたバリアフリーの間取りをあらかじめ取り入れておくこともできます。
新築マンションでは決められた間取りの中から選ぶことになりますが、リフォーム前提であれば、収納の配置や部屋の仕切り方まで、暮らしに合わせて柔軟に調整できる点が大きな魅力です。
資産価値が高まる
将来手放すことを考えたとき、バリアフリー化された住まいや使いやすい間取りのマンションは、建物としての資産価値が保たれやすい傾向にあります。加えて、中古マンションは駅近物件が多いことから、立地の面でも資産価値が下がりにくいというメリットも期待できます。
中古マンションをリフォームすることのデメリット

メリットがある一方で、中古マンションのリフォームには注意しておきたい点もあります。
その一つが、間取りの自由度にあります。
リフォーム前提で購入する中古マンションであれば、間取りを自分たちの暮らしに合わせて変更することが可能です。しかし分譲マンションは構造上、抜きたくても抜けない壁があったり、水回りの位置を自由に変更できなかったりすることがあります。
また、共用部分にあたる配管や断熱・防音の観点から、使用できる建材が制限されるケースも。
加えて、リフォーム費用がかかる分、そのまま入居するよりも総費用は高くなる点もデメリットといえるでしょう。リフォーム費用がかかる分、なるべく安価な物件を選びたいところですが、都心部など中古マンションの価格が高いエリアではそれも難しいものです。
場合によっては、築年数が古い旧耐震基準のマンションまで候補を広げなくてはならないかもしれません。
中古マンションのリフォーム費用の相場

中古マンションのリフォームの費用相場は、工事の範囲によって大きく異なります。
壁紙や床の交換程度であれば10万〜30万円ほどで済むこともありますが、水回りをまとめて交換するなど部分的なリフォームでは300万円以上になることもあります。
マンション全体をフルリフォームする場合は600万〜2,000万円が目安で、間取り変更を伴う場合は2,000万円を超えることも珍しくありません。
広さや希望する仕様によって金額は変わるため、早めに見積もりを取っておくと安心です。
中古マンションのリフォームで活用できる補助金制度
リフォームの内容によっては、国の補助金制度を活用できる場合があります。以下は、リフォームで利用できる可能性のある、補助金制度です。この他にも自治体による制度を活用できるケースもあります。中古マンションの購入エリアでどのようなリフォームの補助金制度を設けているか、インターネットや問い合わせ窓口などを活用し調べておくと安心です。
※記事で記載している制度は2026年7月時点での情報です。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。
補助金制度はそれぞれ対象となる工事や適用条件、申請時期などが異なり、非常に複雑です。 「自分たちだけですべてを理解するのは難しい…」と感じたら、ぜひ住まいと暮らしのコンシェルジュにご相談ください。
補助金制度の内容だけでなく、予算全体を見ながら中古マンション購入の計画を立てられます。
中古マンションのリフォームで優先するべき場所

リフォームの予算には限りがあるため、優先順位をつけて計画することが大切です。
以下は、暮らしの質やランニングコストに直結する部分のため、なるべく優先的にリフォームを行ったほうが良いでしょう。
- 水回り
- 破損箇所
- 窓廻りなどの断熱性
- 配管部分など
予算に余裕がある場合は、上記のほかにデザイン面や間取り変更も視野に入れてみてください。
間取り変更は必須ではないケースも多いですが、「より暮らしやすくする方法」の一つでもあります。今の間取りで思い描く暮らしを実現することが難しいと感じた場合は、検討してみてはいかがでしょうか。
「どこにどう費用を割くべきかわからない」「暮らしにあったリフォームを思いつかない」という場合は、専門家に話を聞くことで答えが見えてくることもあります。
東急株式会社の住まいと暮らしのコンシェルジュにご相談いただければ、状況に応じたリフォーム会社や不動産会社のご紹介が可能です。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
リフォーム前提で中古マンションを選ぶ際のポイント

リフォームを前提に中古マンションを選ぶ際は、物件そのものだけでなく、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
管理状態は良好かどうか
マンションには「修繕計画書」と呼ばれる資料があります。これにはこれまでの修繕履歴と今後の計画が書かれているので、中古マンションを購入する際は必ずチェックしておきましょう。あわせて、ゴミ捨て場やエントランスの清掃が行き届いているか、共用設備が住民のあいだでルールを守って使われているかといった点も、管理状態を見極めるポイントになります。
周辺の環境・治安に心配はないかどうか
マンションそのものだけでなく、周辺環境も重要な確認ポイントです。通学路の安全性や夜道の明るさ、スーパーやドラッグストア、病院などが近くにあるかどうかも、あわせてチェックしておきましょう。
日当たりの有無
意外と見落としがちなのが、日当たりです。中古マンションに限らずですが、分譲マンションを購入する際は、「夏は快適だったのに冬は室内が暗い」「西日が強く夕方は眩しい」といったケースもあります。可能であれば時間帯を変えて複数回内見し、日当たりや風通しを実際に確認したうえで検討することをおすすめします。
季節による日当たりの変化は不動産会社でも把握しきれないことがあるため、できれば売主や近隣住民に直接話を聞けると安心です。
こうした点を自分の目で確かめられるのも、中古物件ならではの利点と言えるでしょう。
希望するリフォームを実現できる間取りかどうか
デメリットの項目でも触れたとおり、マンションには動かせない壁があるほか、窓などの外観部分は基本的に変更できません。「こういう間取りにしたいと思っていたのに、購入後にリフォーム会社から実現できないと言われた」ということもあるため、可能であればリフォーム会社と一緒に物件を見学しておくと安心です。
中古マンションをリフォームする際の流れ

中古マンションを購入してリフォームする場合、一般的には次のような流れで進みます。
1.資金計画を立てる
まずは自己資金や住宅ローンの借入可能額などから予算を計算し、その上で物件購入費やリフォーム費用などの目安を立ててみましょう。無理のない資金計画を立てておくことが大切です。
2.物件探し・リフォーム会社への相談
リフォーム会社によっては、物件探しの段階から一緒に進められる場合もあります。
3.物件・リフォームの見積もりの確認
購入価格とリフォーム費用の両方を踏まえて、総予算を確認します。
4.ローンの仮審査・購入申し込み
物件探しと並行して進めるケースもあります。
5.売買契約とリフォームの契約
物件の売買契約と、リフォーム工事の契約を結びます。
6.ローンの本審査申し込み
仮審査を通過したら、正式な金銭消費貸借契約に向けて本審査に進みます。
7.決済・引き渡し
ローンが実行され、代金の決済が完了すると、鍵とともに物件が引き渡されます。
8.リフォーム開始
リフォームの検討・設計は購入前から進めることも可能です。ただし売主の協力が必要となり、物件によっては対応できない場合もあります。実際の工事は物件の引き渡し後に始めるのが基本です。
9.入居
工事が完了したら、いよいよ新居での暮らしがスタートします。
物件探しからリフォームの計画、資金計画まで同時に考える必要があるため、全体のスケジュールを見通しながら進めることが大切です。
まとめ
新築マンションの価格が上昇を続けるなか、中古マンション+リフォームは、費用を抑えながら立地とデザインの両立を叶えられる方法です。
一方で、リフォーム費用がどれくらいかかるのかわからないことに関する不安や、不動産会社とリフォーム会社、両方と連携を取りながら計画を進めなくてはならないことなど、負担を感じることもあるかもしれません。
東急株式会社の「住まいと暮らしのコンシェルジュ」なら、一つの窓口で物件探しからリフォーム会社選びまで相談できます。また、全体の予算を見ながらご提案をするので、費用面に関する不安を解消しながら物件購入とリフォームを並行して進めたい方にも便利です。中古マンション購入とリフォームの両方を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。


