住まいの上下階の音の問題

住まいの上下階の音の問題

音の問題

マンションなどの共同住宅や2世帯、3世帯住宅といった多世帯住宅、賃貸併用住宅などで一番気になるのは『音の問題』ではないでしょうか。

小さな子供のパタパタ走る音やドアのバタンと閉まる音など生活時間帯が違うために生活音が気になり、お互い気にしながら生活していなければいけないなんて窮屈でしょうがないですね。

音の問題には『家自体の遮音性能を上げること』が重要です。床の遮音効果を高めることで、歩く音や掃除機をかける音を抑えることが出来ます。また、遮音性能の高い間仕切りにすることで隣室の話し声や音楽を漏れないようにすることも出来ます。さらに排水管には吸音材を巻いて遮音効果を高めることなども出来ます。

今回は床の遮音についてご紹介します。

床の遮音

マンションなどの共同住宅では使用できる床の材料、性能値など規約で決まっていることがほとんどですが、戸建の場合は規定があるわけではないので、どこまでの性能にすれば良いのか迷ってしまいますね。

最近のハウスメーカーは多世帯住宅、賃貸住宅を対象とした床の防音を考慮し、床から階下の天井に音が響かない工夫がされています。

ある鉄骨造のハウスメーカーの場合、床は外壁にも使用するALC板(※)やクッション材をフローリングの下に敷き、天井は防振材・制震材で天井材を吊り、音が伝わらない工夫をしています。

*ALC板とは軽量気泡コンクリートのことで、軽くても音を伝えにくい性質を持っています。建物内の音を外に漏らさない、外の騒音が建物内に入らないことを必要とする工場や病院の外壁に使われる材料で、遮音性能が特に高い素材です。

木造の場合、床はフローリングの下に遮音マットを敷き、天井裏にグラスウールやロックウールを入れ、音を吸収するという吸音性能を考えた方法をとられることが多いようです。

音の問題は個人差がありますので、新築の場合は上下階の間取りにも配慮する必要があります。水廻りはなるべく上下階で同じ位置に配置し、子供部屋の下にはご両親の部屋を配置しない配慮をするなど工夫が出来ます。

リフォーム工事でも遮音工事は出来ます。どのような方法があるかご紹介します。

一番コストも抑えられ、工期も短くて済む工法は、既存のフローリングの上に遮音マット、遮音パネルを敷き、その上に新しい床材を上張りする方法です。
もっと遮音性能を上げる場合は、下階の天井材を剥がして根太間に吸音材(ロックウール、グラスウール)をはめ込む方法もあります。

遮音性能を高めるほどコストも上がっていきますが、長く快適に暮らしていくためには必要な対策をとられてはいかがでしょうか。

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