【実例紹介】成功は思わぬところに

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始まりはマイナスでも

住まいを建てる、あるいはリフォームをする時に、あれこれ思案したり家族で相談したりする事は、大変ではありますが楽しくもありますね。
お客様のご要望に対して、コンシェルジュの提携パートナー会社担当者からの提案が加わって、新しい家のイメージが作られていく過程は、これから生まれ変わるお住まいを楽しみにしていらっしゃるご様子が伝わってきて、同席するコンシェルジュにとっても心和むひとときです。
反対に、構造等の問題により、思っていたプランができそうにない、と悩まれる場合もありますが…。
そんな時は考え方を変えることで、却って素敵な結果に結び付いたというお客様もいらっしゃいます。

あるマンションリフォームを実施されたお客様のお宅に伺ったところ、素敵な演出に出会いました。玄関から廊下を直進してリビングへのドアを開けると、正面の壁には真っ直ぐ延びる道の絵が。ニッチに掛かるその絵の両側には窓が並び、絵の掛かるその壁は綺麗な色合いで装飾されていました。リビングに入った瞬間に、奥行きを感じられる視覚的効果もある演出に、心躍る気持ちで「素敵ですね!」と申し上げると、「始まりはマイナスだった」と、意外な言葉が返ってきたのです。

難題がアクセントに!

お話を伺うと、窓の間の壁は、配管上の理由で下の方を室内側に出っ張らせる必要があったとの事。リビングのドアを開けて正面になりますから、一番気になる場所ですね。当初、壁に段差ができる見た目や圧迫感を心配されたそうですが、敢えて天井までの高さ全体で考え、アクセントの壁として装飾する事を選ばれたのです。難題と思われたものが、発想の転換で空間の素敵なアクセントとなる、効果的な壁の使い方に感じ入りました。

ある展覧会で目にしたものですが、壁のお話の一つとして、「モダンデザインの父」と言われるウィリアム・モリスの言葉をご紹介します。女性の方に好まれそうなデザインで、壁紙やカーテンとしても人気が高い、19世紀のイギリスのデザイナーです。

『部屋に何を置くにしても、まず壁をどうするか考えよ。壁こそが家を本当の住まいにするからだ。何を犠牲にしても壁を優先させなければ、いかに高価で見栄えのする家具を置いても、その部屋は間に合わせの下宿屋のようになってしまう。』

家の中でも靴を履いて過ごす国と、靴を脱ぐ床座が定着している国では、室内に対する考え方は違うでしょうし、時代背景や、開口部の多寡による壁の存在感の差もあると思います。それにしても、気になった言葉でした。日本では、「内装へのこだわり」というと、まず無垢材フローリング等の床に関するものが取り上げられる事が多いですが、文化や考え方によっても随分違うものですね。

「住まいと暮らしのコンシェルジュ」をご利用頂くお客様も、自らのお考えをベースに、ご紹介した複数の提携パートナー会社それぞれの見解や提案を経て、お住まいの計画をまとめていかれます。お考えに沿った提案ばかりではなく、時には考えもしなかった見解が示される事もございますが、そのような驚きも新たな展開へと繋がるようです。そんな新鮮な驚きも含めて、皆様にとって楽しいお住まい計画のサポートができればと思っております。

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